蘭越町交流促進センター 「雪秩父」

14年3月半世紀近くに渡り営業してきた蘭越町営国民宿舎の雪秩父、大きな露天風呂と良質な硫黄泉が自慢のこの施設が惜しまれつつ閉館となってしまい、その後取り壊しとなってしまったが、その跡地にリニューアルという形で帰って来たのがこの蘭越町交流促進センター「雪秩父」である。帰って来たとは言うものの名称はそのまま雪秩父となっているが、以前の建物に比べ小さくなり、また日帰り専門施設となってしまったため宿泊での利用は出来なくなってしまった。

以前の施設は個性が濃かったため、すっかり近代化された建物には味わいや情緒というものは感じられないが、バリアフリーを強化し、以前と変わらず浴室は地下階にあるもののエレベーターがついたほか、洗い場にも障害者用のスペースが設けられているため、障害者でも気軽に利用できる施設になっている。

内湯は以前と同じく硫黄泉と鉄鉱泉の2つだが浴室全体が狭くなりかつ浴槽も配列が変わった。サウナなどの設備もなく実にシンプルで特徴がないものになってしまったが、お湯だけは相変わらず本物の温泉を絶え間なくかけがなしてあるのは以前同様。

ただ露天に関しては、女湯の場合以前同様の設備内容になっているものの、男湯の露天は大幅削減となり浴槽は2つのみ。階段を降りた先にもまだ浴槽があったものの、スペースなどはそのまま健在のようだが、衝立が設置され奥へは入れなくなっている。泉質も硫黄泉のみということで、鉄鉱泉に入ることができるのは内湯のみとなってしまい、以前だと目の前にはチセヌプリがドンとそびえ広大な景色が広がっていたものの、衝立があるおかげでその景色もろくに見えなくなってしまうという男女での差が激しい内容となってしまっているのは非常に残念な限り。

以前のひなびた老舗という雰囲気は微塵もなくなってしまい、すっかり特徴がなくなってしまった雪秩父ではあるが、良質のお湯だけはしっかりかけ流しが保たれているのが唯一の救いかもしれない。

なお毎週火曜が定休と新たに定休日が設置されたことに加え、臨時休業の場合もあるため来訪の際は確認してからが無難かもしれない。

 

住所:磯谷郡蘭越町湯里680

日帰り営業時間:10:00〜21:00(受付は20時まで)

定休日:毎週火曜 (但し祝祭日、年末年始、ゴールデンウィークを除く)

入浴料:2018年4月料金改訂で700円

地図

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 内湯の様子

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