湯の川温泉「山内温泉長生湯」

道南は道内でも有数の温泉地だが、その中でも函館地区は湯の川温泉をはじめ多くの温泉地が点在する。大型温泉ホテルもあれば日帰りの温泉施設などまであり、温泉は身近な存在となっているが、やはり函館と言えば温泉銭湯。湯の川地区には数多くの温泉銭湯が存在し、かつ源泉かけ流しという施設も少なくない。スーパー銭湯式の施設もあるものの、市営の温泉銭湯や昔ながらの銭湯らしい銭湯というものがあるのも歴史ある函館らしい点ではないだろうか。その歴史ある温泉銭湯の1つが市電湯の川電停からすぐのところにある山内温泉長生湯だ。

港街函館の銭湯は朝が早くこの施設も6時から営業しているが、開業は昭和初期でかつては旅館も営んでいたため今も建物にその面影が残る。木製の下駄箱や番台などまるで昭和時代にタイムスリップしたか映画のセットにでも飛び込んだような、時が昭和から止まっているような昔懐かしい雰囲気が漂う。

浴室はシンプルで楕円の浴槽を2つに式っただけというもののみで、広く取ってある方が少し水深が深くなっている。その昭和の雰囲気に浸りながらのんびり・・・といきたいところだが、ここのお湯の第一印象はとにかく熱いということだった。試しに足だけ入れてみたところ、あまりの熱さで動かすことができず、なんとか足を外に出したものの、その後数時間しびれたような感覚になった。なにせメインの広く取ってある方は50度前後のお湯なんだそうだ。蛇口がついていて加水できるようにはなっているものの、それでも地元の常連客に加水するとどやされる。しかし小さい方の浴槽は加水が自由なので小さい方に加水して適温に整えて入ることはできるものの、100%源泉ではなくなってしまう点は残念なところ。しかも加水して適温にしても比較的すぐに大きい浴槽からお湯が流れ込むため温度が上がってきて熱くなってしまう。

道南はいい温泉が多い地区ながら、熱い湯が多いというのも特徴の1つ。これもまた道南の温泉らしさなのだろうが、それにしても地元の常連客は加水もせず熱い湯にスルスルと入っていく姿にはすごい以外の言葉は見当たらない。

住所:函館市湯川町2丁目20−9

入浴料:390円

休館日:火曜日

帰り入浴時間:6:00〜21:00

地図

レカ郎ジャッジ

施設 温泉自体 景観 秘湯度 アクセス 総合評価

inserted by FC2 system