「恵山温泉旅館」

活火山恵山の中腹に1932年からある温泉宿が恵山温泉旅館である。

浴室はこじんまりしており、小さめの浴槽が1つだけ、あとは露天風呂もシャワーもないシンプルすぎるつくりだが、名湯が数多い道南において1位2位とも言われるほどの名湯なのである。

その泉質は川湯温泉にも匹敵する強酸性でその源泉が開湯以来加水や加温もせずそのままかけ流されている。

源泉温度は60度前後と道南らしく熱いお湯であるが、源泉は2.5km離れており、そこからパイプを使って引いているため浴槽に注がれる頃には39度程度にまで下がっている。そのため熱い湯が多い道南においてぬるいと感じるかもしれないし、冬には37度にまで下がってしまうため冬季は休館になっている。しかしこれは表向きの話であり、事情を知っている常連客などは受け入れをしているそうだ。

酸性のミョウバン泉であるため、なめると少し酸味のようなものが感じられる。川湯同様強酸性であるため細菌性の皮膚病に効果があるそうだ。ただし強酸性であるため石鹸が効かないということは覚えておきたい。

そのお湯はワインカラーであるが、タオルがたちまち染まってしまうため、施設側でタオルを貸してくれる。実際白いタオルをお湯につけるとすぐにワインカラーに染まってしまった。まさに本物の温泉という証拠と言えよう。

清掃は毎日完全換水で22~23時に清掃されるためこの間は入浴できないが、宿泊客はこれ以外の時間であればいつでも入浴ができる。

レカ郎ジャッジ

施設温泉自体景観秘湯度アクセス総合評価

住所:函館市柏野町117−150

入浴料:300円

休館日:例年12〜4月は休館

日帰り入浴時間:6:00〜20:00

地図

※画像をクリックすると大きく見ることができます。

 浴室の様子

inserted by FC2 system