養老牛温泉 「湯宿だいいち」

温泉宿3軒からなる養老牛温泉の発見は1916年であるが、アイヌの人達が実際には300年ほど前から利用していたとされる。

その温泉郷に1930年から宿を営むのがこの湯宿である。

浴室を中心に工夫に工夫を重ねて作られた施設は現在北海道でもトップクラスの人気を誇る宿にまで成長している。

内湯は木の木がふんだんに使われており、ヒバの香りがすばらしい。また桶もちゃんと木製のものが用意されているし、洗い場も木の壁で1つ1つ仕切られるなど工夫が見られる。

内湯は全部で3つであるが、ここはさらに露天風呂が素晴らしく、標津川河川敷にあるといってもいいほどの場所に露天風呂があり、そこに大きな湯船、寝湯、大きな丸太をくりぬいた丸木舟風の湯船、大木の切り株をくりぬいてそのまま湯船にしたもの、温泉サウナが設けられている。特に丸太風呂はアイディアもさることながら、その木の大きさにも関心してしまうし、林業で栄えたかつての姿を教えてくれているような気にもなる。

川沿いにあるため常に川のせせらぎが聞こえ、湯船によってはあふれ出たお湯が川へ直接流れていくようになっている。

湯船の種類、数もさることながら、絶え間なくかけ流されるお湯も肌当たりの柔らかい良質でこれもまた素晴らしい。

北海道の温泉にはいろんな種類の露天風呂があるが、ここの露天風呂は他に類を見ないほどの数、種類、そして工夫がなされていて、館主の「客を飽きさせないように」という言葉通りだということを実感してしまう。

入浴料は600円とほんの少し平均より高めではあるが、それ以上の価があるといえるだろう。

湯は沢水で熱交換された後バルブ調整でかけ流しされている。毎日9時〜12時に完全換水で清掃され清潔に保たれているところもまた嬉しい。ただし日帰り入浴は3時間ほどしかないので要注意。

レカ郎ジャッジ

施設温泉自体景観秘湯度アクセス総合評価

住所:標津郡中標津町養老牛518

入浴料:600円

休館日:年中無休

日帰り入浴時間:12:00〜15:00

地図

※画像をクリックすると大きく見ることができます。

 浴室の様子

 露天風呂の様子1

 丸太を使った湯船(手前と奥)

 川に最も近い場所にある寝湯

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