知内温泉 「ユートピア和楽園」

北海道でも歴史ある場所が道南であるが、この知内温泉の開湯はなんと1404年以前とされている。もちろん北海道最古の温泉だ。その北海道最古の温泉がユートピア和楽園である。

道南知内の山の中にある温泉の湯守は現在で16代目になるそうだ。

その施設は1996年に洋風の新館が建てられ老舗という感じがしない。

浴室は3つあり、玄関から左に進むと岩の壁で男女が仕切られた岩風呂が、右へ進むと寝湯を含む2つの浴槽のある浴室が、そして渡り廊下を渡った先にあるのが露天風呂だ。

岩風呂の方は大きめの浴槽が1つあるだけだが、熱めのお湯が絶え間なくかけ流されている。ここは加水しない限り46〜48度ほどある。また男女で微妙に泉質が異なるそうだ。お湯は飲湯できるがお湯が熱い。

新館の浴室は小さめであるが、同じように良質の温泉がふんだんにかけ流されている。

寝湯がぬるめなので熱いお湯が苦手な人でもここだとやっと落ち着いて入ることができるだろう。ただとなりの主浴槽は50度近くある。しかし地元住民の常連はこれが適温なんだそうだ。なので加水したりすると嫌な顔をされるかもしれない。

最後に露天風呂だが、こちらは迷路のような廊下を歩き渡り廊下を渡った廊下の途中にあり見落としてしまいそうになる。

入り口のドアを開けると高速バスのバス停のような屋根つきの階段が続いておりそこを下っていくとその先に突然脱衣所もなしに混浴の露天風呂が現れる。この形がここのスタイルなんだそうだ。しかし脱衣所もない、夜は階段以外に照明がないということで夜の入浴は難易度が高いといえる。

湯は毎日完全換水で清掃されている。

これだけ湯船があるからにはその湧出量が気になるが、源泉は全部で7本あり、そのうち分析済みのものが5本で、この5本のあわせた湧出量は毎分推定で2500Lの豊富な湯量を誇るようだ。

北海道最古の温泉がこうして健全な姿で守れているというのは嬉しい限りである。

レカ郎ジャッジ

施設 温泉自体 景観 秘湯度 アクセス 総合評価

住所:上磯郡知内町湯ノ里287

入浴料:420円

日帰り入浴時間:7時〜21時

地図

※画像をクリックすると大きく見ることができます。

 浴室の様子

 新館側の浴室の様子

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