ニセコひらふ温泉 「ホテルニセコスコット ぽぽろの湯」
倶知安町比羅夫の山田地区にあるのがぽぽろの湯である。
スキー場直下で、周囲にはスキー関連のホテルなども立ち並び、賑やかなところである。
２００７年開業の新しい施設で、温泉自体は日帰り専用であるが、隣接する「ホテルニセコスコット」が宿となり、ここに宿泊すると２４時間入浴が可能である。
内湯、外湯にそれぞれ１つと湯船の数が少なくシンプルであるが、新しいということもあるのだろうが、清潔感にあふれた浴槽には絶えず茶色かかった湯が注がれかけ流されている。シンプルな施設ながら、必要最低限の設備は整えられているというところも、他にもありそうでなかなかない点ではないだろうか。
また内湯、外湯とも眼の前に大きく羊蹄山を眺めることができるのも特徴である。
今風の温泉施設ながら、源泉かけ流しで景色も抜群という温泉にとって欠かしてはならない点を抑えているところが特に高く評価したいところである。
その泉質はマグネシウムを豊富に含む正苦味成分を持つ貴重な湯に浸かると肌がしっとり潤う。ただし、衛生面から塩素殺菌が行われているのは事実。そしてそのせいか清掃サイクルも無殺菌の施設よりは長めで、４日で全浴槽を換水清掃するという。水風呂を除いて男女合わせて４つの湯船だから、１日に１つの湯船を換水清掃するということになるだろうか。ただ源泉を若干加温するものの、絶えずほぼそのままかけ流しであることを見れば、お湯自体は循環のそれよりは衛生的といえるかもしれない。
日帰り入浴は８００円というのが少し見合っているかといえば微妙な点だが、湯めぐりなどをする場合、ニセコ地区の加盟している温泉施設を３箇所まで回れる「湯めぐりパス」を使えば割安で入ることが出来る。なお湯めぐりパスは３箇所まで使えて１枚１４００円であるので、１箇所５００円としても１００円お得になる計算となるので、８００円のぽぽろの湯では３００円もお得となる計算になる。
２０１１年４月３日をもって４年間の短い歴史に幕を下ろしてしまったことは残念でならないが、施設がまだ新しいため、日帰り入浴施設としてどこかが引き継いで経営してくれることに期待したい。
日帰り入浴時間 １０時〜２２時
料金：大人８００円
レカ郎ジャッジ
| 施設 | 温泉自体 | 景観 | 秘湯度 | アクセス | 総合評価 |
４ | ３ | ４ | ２ | ３ | ３ |
内湯の様子
露天の様子