瀬戸瀬温泉 「セトセ温泉ホテル」
遠軽町瀬戸瀬地区にある小さな集落、そこからさらに山奥の湯ノ里地区にあるのが1956年開業の瀬戸瀬温泉である。
辺りには一軒宿の「セトセ温泉ホテル」しかなく、山道の奥の奥にあるため、近くに民家どころか道路と電柱以外人工物を見つけるのすら難しいほどである。 ホテルと名乗っているが今も正式にはそうなっているかは不明。
建物は見るからにj年季が入りひなびているが、これは経営が行き詰まり廃業も考えたほどではあったが、人員削減やコスト削減、サービスの低減を行い日帰り温泉としてやってきたため、建て替える余裕がないためだろう。
しかし、大衆向けの温泉施設に飽きた本物志向の地元住民やライダーなどが次第に集まるようになり、昔は食事つきの宿であったが現在では素泊まりのみでの宿泊になっている。ただそれが逆に秘湯度を上げる結果になり支持されているのだという。
タイル張りの浴室にはひょうたん型の湯船が1つあるだけで露天風呂もなにもない。しかしその湯船に蓄えられたお湯は地下106mから43度のお湯が毎分180Lが自噴しており、湯量が豊富なこと、周囲の水があまりよくないことなどから、館内の水周りのほとんどがこの温泉でまかなわれている。
お湯はPH9.1という強アルカリ性で肌がたちまちスベスベになる。その温泉は飲用に非常に適し、特に胃腸によいとされる。日常的に酸性に傾きがちと言われるが、まさにこのアルカリ温泉はそうした体にうってつけといえるのだ。実際地元住民がわざわざお湯を汲むだけのために訪れ、実際取水用蛇口も設置されており、ポリタンクいっぱいに持って帰るほどで、二日酔いなどにも非常に効くらしく、瀬戸瀬のお湯を飲めば二日酔いにならないとか、胃腸の調子がよくなったなど、薬顔負けの効能を持つそうだ。またコーヒーを沸かすと一味も二味も違う。なおお湯を持ち帰る時はポンプ使用料として100円以上を支払うルールになっている。
ただ、アルカリがきついお湯がシャワーから出るため、洗髪すると髪の毛が海水浴の後のように硬くなってしまったり、肌がツルツルになるので石鹸が落ちたか分かりにくいという面もある。洗髪の再はリンスは欠かせないといえるだろう。
宿泊の客室の洗面所の蛇口でも温泉が使われ、その湯量の多さをうかがうことができる。
食事は自炊となるが2階に炊事ができるスペースがあり、ある程度の道具はそろえられている。なので食材なりを持ち込めば調理も可能だし、電子レンジもあるため、レトルトや冷凍食品を食べることもできる。ただ、近くに店がなく、瀬戸瀬市街まで10km、さらに瀬戸瀬市街にはあまり店らしい店もないため、遠軽や丸瀬布まで出る必要があるため、あらかじめ必要食料なりを仕入れておく必要がある。
料金も宿泊で3675円と安いため、湯治など連泊にも適しているといえよう。
湯はバルブ調整でかけ流し、清掃は週1回火曜に完全換水で行われる。なお休館日があるため注意が必要だ。また20:00から1時間程度清掃時間となり宿泊客も入浴ができなくなるが、他の時間帯は常に入ることができる。
入ってよし、飲んでよしという温泉があるのはうらやましい限りである。
レカ郎ジャッジ
施設 | 温泉自体 | 景観 | 秘湯度 | アクセス | 総合評価 |
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住所:紋別郡遠軽町湯の里
日帰り入浴時間:8:00〜20:00
定休日:毎週水曜日 宿泊の場合は火曜も不可
日帰り入浴料500円
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