長万部・二股らじうむ温泉

キュリー夫人で有名なラジウムの温泉がこの二股ラジウム温泉。ラジウムだけでも珍しいが、この温泉には大量の炭酸カルシウムが含まれいて、それによって形成された石灰華はここと世界最初の国立公園のアメリカ・イエローストーン国立公園だけといわれている。石灰華は何千年もかかって温泉に含まれる炭酸カルシウムが固まって出来たものであり、その石灰華ドームが露天風呂から見下ろすことができる。

その石灰華を削って作ったのがこの温泉の湯船である。ラジウムは低レベル放射性物質で、これが効能となるのだが、一方で入りすぎはガンの元とも言われている。

平成13年に一時経営が危うくなった中、経営者が変わり建物もリニューアルされた。

100%天然の湯は割りも沸かしも掘りもしない、自然のままの温泉で、大浴場は混浴、小浴場が男女別に分かれている。

小浴場は2つの湯船があり、片方は水深120cmと深く作られており子供連れの場合は注意が必要。

大浴場は混浴の裸で入る10m程度のプールまで存在するが、裸で入ることになるので、湯がにごっていることが幸いと言ったところだろう。このプールは女性のみ水着着用が許可されている。

露天風呂は石灰華の荒々しい姿と谷を望みながら入ることが出来、湯船からあふれ出た湯は石灰華を伝って谷底へ流れてゆく。露天風呂は谷底からそびえる石灰華の頂にあると言っていいだろう。

タオルがすぐに染まってしまうので大事なタオルは持参しないことをお勧めする。

プールなどもあるので、子供連れにもよいかもしれない。

ぬるめのお湯に長く浸かることで効果が得られるとのことであり、また飲用にも適するが、1日につきコップ1杯の温泉をゆっくりと時間をかけて飲むようにしなければ炭酸カルシウムは水に溶けにくいため下痢を起こす。

入浴料が1000円と割高ではあるが、ここでしか入れないラジウム温泉なのでそれを高いと見るか安いと見るかはそれぞれの判断になろう。

温泉までの道は少し険しい山道ではあるものの、完全舗装で冬でも除雪が行われている。

レカ郎ジャッジ

施設 温泉自体 景観 秘湯度 アクセス 総合評価

 小浴場の様子。向かって左側が水深120cmの湯船

日帰り入浴:1000円

地図

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