ニセコ新見温泉 秘湯の宿新見本館
奥ニセコ渓谷にひっそりとあるのが新見温泉。冬は雪深く、新見温泉から岩内方向への新見峠は冬季通行止めとなる。
その新見温泉にあるのが「秘湯の宿 新見本館」である。
創業は明治45年、新見温泉は地下の深いところから複雑な地形を経て湧き出すためきわめて変化の少ない泉質といわれる。
建物は古くどこか懐かしい雰囲気が漂う館内はメンテナンスが行き届ききれいにされている。
また接客もも気持よく、接客のいい宿の上位にもランクインしてくるほどであり、全国1位に輝いた経歴もある。
お湯は無色透明無味無臭であり、飲用は内臓疾患などに効果がある。
湯量が豊富であること、温度が比較的高いことから熱めとなっているが、夏場は露天のみ加水で調整される。その加水で用いられる水も新見自慢の湧き水で、脱衣所の洗面台で常に冷たくおいしい水を飲んでもらおうと、かけ流し状態で出され飲むことができる。こういう心遣いもありがたいものだ。
浴室は2箇所あり、温泉を使った蒸し風呂(蒸気サウナのようなもの)や打たせ湯、熱めとぬるめの2つの湯船がある第一浴場と、内風呂と混浴の露天風呂がある第二浴場の二つがあり、露天風呂は時間帯により女性専用となる。
第一浴場には専用の飲泉水の出口が、第二浴場には露天風呂でお湯が注がれているところにそれぞれ飲泉用のコップが置かれ、飲泉も可能で胃腸によいとされている。少し熱いが全く癖も味もないお湯である。
露天風呂からの景色は、夏場は緑に包まれて、冬は深い雪に囲まれ雪見風呂が楽しめる。また露天に出来る巨大なドーム状の雪壁も名物の1つとなっており、ピーク時には露天に多いかぶさるまでに成長するが、今まで崩れ落ちたことはないという。
効能としては、神経痛、リュウマチ、胃腸疾患など様々な疾病に効果があるとされる。
豊富な湧出量によるかけ流しの温泉に口当たりの柔らかい湧き水、奥ニセコの四季折々の景色が楽しめるのが新見温泉である。
夏場は露天と内風呂の一部が加水で調整されているがその加水には自慢の天然水が使われている。
16年3月末後継者不足などの理由で新見温泉ホテルと共に閉館し新見温泉は消滅してしまった。
レカ郎ジャッジ
施設 | 温泉自体 | 景観 | 秘湯度 | アクセス | 総合評価 |
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住所:磯谷郡蘭越町新見1
日帰り営業時間:8:00〜21:00
定休日:基本的に無休
日帰り入浴料500円
第二浴場内風呂。冬季は画像奥露天に出来る巨大なドーム状の雪壁が名物の1つとなっている
第一浴場内。左側には天然蒸気風呂、新見伝統の打たせ湯があり、さらに奥にはかつて温泉プールがあった。