ニセコ・薬師温泉旅館

発見は1891年と100年以上も前の歴史のある秘湯である。奇跡の湯と呼ばれる温泉は様々な効能があり、増毛にも効果があるという。数あるニセコの温泉で最も古く、日本三大秘湯にも選ばれている温泉がこの薬師温泉である。

車1台分程度しかない狭い林の中の道を行った先にあるのがこの温泉宿。

施設内には年数回マリンブルーになるという混浴のにごり湯と、男女別の透明湯の1つがあり、泉源の上に湯船を作ったので泡がぶくぶくと湧き出てくる。しかしその割にはぬるいので、長時間ゆっくりとつかることが出来るが、床はものすごく滑るし、湯船はどちらもものすごく深いので子供連れは注意が必要か、向かないといえる。

強く鉄臭いにごり湯は、ロッジ風の建物の中に湯船が1つあるだけで、洗い場もないもない。脱衣所の風呂の入り口のすりガラスには、段を降りたらすぐに湯船なので、湯の揺らめきが写っている。つまり、段で滑ったり躓いたらそのまま湯船にドボンなので注意が必要。

湯船の周りには温泉成分が付着し、そこに捕まると手が赤錆色になってしまう。入ったのに汚れる風呂といえる。底が砂利で中央付近には岩があるのでケガに注意が必要。

透明湯は一旦風呂から上がって脱衣所からも出て廊下を歩いた先にある。女性やマメな人は着替えて10mあるかないかの廊下を歩いてゆくが、タオルを巻いただけの姿で廊下を行く姿も珍しくないが、傍から見るとまるでコントのようである。

透明湯は珍しい炭酸泉で、入浴しているうちに体に気泡がつく。この気泡が血行を促進し、動脈硬化などに効果があるとされる。

こちらも深く、湯船のふちにはプールのふちにあるはしごがついているほどである。

男女別とはいうものの、板のようなもので仕切っただけである。こちらには洗い場があるが、シャワーはあるものの、2箇所しかない。また洗い場から出た排水は床を流れ、湯船に沿って流れた後、湯船からあふれ出た湯が流れる排水溝へ流れる仕組みである。

ここはわざわざ訪れる温泉ファンや湯治の客が多い。

こうした温泉ながら日帰り入浴が300円(内入湯税150円)というのは格安である。

宿泊施設も一風変わった作りになっている。

2014年雪の重みで建物が半壊し閉館となってしまった。

 

施設 温泉自体 景観 秘湯度 アクセス 総合評価

住所:磯谷郡蘭越町日の出370

日帰り営業時間:6:00〜20:00(11月〜4月末までは19時)

定休日:無休

日帰り入浴料300円

地図

※画像をクリックすると別画面で大きく見られます

 濁り湯の様子。こちらは混浴

 透明湯は炭酸泉でこちらは男女別

 露天風呂は駐車場を横切って林の中に入っていくとこんな感じで勝手に沸いている。入るには少し度胸がいるかもしれない。

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