蘭越・町営国民宿舎雪秩父
ニセコパノラマラインの途中にあり、近くにはチセヌプリスキー場がある。
建物自体は1967年で老朽化は否めない。建物は変わっていないが、お湯も変わらず良質なのは嬉しい限り。源泉は目の前に広がるボコボコ湯気を上げながら沸く大湯沼であり、硫黄泉と鉄泉を引いている。内風呂は2つで鉄泉と硫黄泉であるが、なんと言っても自慢は露天風呂で、元々は半混浴だったものの、95年にリニューアルし男5箇所、女6箇所の湯船が存在する。
以前はどの湯船にも底には泥のような肌に良い湯ノ花が溜まっていたが、近年装置を通すようになったためかあまりそれが見られないのは少し残念な限り。これを集めた泥湯が女湯には存在する。
日中は鳥の囀りなどの中、夜になると周囲は明かりが少ないため星空が素晴らしく、星が降るような空の下湯に浸かることがで、これは特記すべきことといえる。
硫黄泉は灰色がかった湯に白いタオルを入れると、上がる頃には古雑巾のような汚らしい色となり、独特の硫黄の匂いは数日体から取れず、タオルはしばらく洗っても匂いが取れないほど。大事なタオルは持っていかないことをお勧めする。
この湯が素晴らしく切り傷に効き、なかなか治らない傷もここに入ったあと、2,3日で治ってくるほどである。
目の前には大湯沼とチセヌプリスキー場が広がり、冬場はすぐ近くをスキーヤーが通っていくほどである。(実際男湯の露天風呂は外からちょこっと見えます)
施設としては、シャワーが全部で4箇所しかなく、あとはカランだけである。
地元客よりも湯治やここを目指してやってくる人の方が多く、山菜取りや、山歩き、スキーヤーが疲れを癒したり、登山のベースキャンプとしても使われるようだ。
この硫黄泉の湯の花を使った入浴剤や石鹸といった商品も販売されているので、自宅でこの湯を楽しめたり、湯の花石鹸は美肌効果が期待できる。
近くには神秘に満ちた神仙沼や素晴らしい景色のニセコパノラマラインなどもあり、温泉以外でも楽しめる場所であり、筆者一押しの温泉である。
レカ郎ジャッジ
施設 | 温泉自体 | 景観 | 秘湯度 | アクセス | 総合評価 |
3 |
5 |
4 |
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住所:磯谷郡蘭越町湯里680
日帰り営業時間:9:30〜21:00(受付は20時まで)
定休日:無休
入浴料500円